この記事では夏のモバイルバッテリー保管方法について解説します。
は高温多湿な環境になりがちですが、モバイルバッテリーを適切に保管することで、バッテリーの劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができます。
モバイルバッテリーメーカー各社によると、リチウムイオン電池の寿命は約500回の充電サイクルとされていますが、保管方法次第でその寿命に大きな差が出ます。
高温環境での保管を避ける
モバイルバッテリーは高温環境での保管を避けることが重要です。50℃以上の高温になる場所や直射日光のあたる場所での保管は、バッテリーの変形や寸法変化、劣化の原因になります。
特に夏場の車内は非常に高温になるため、グローブボックスや車内にモバイルバッテリーを放置しないよう注意しましょう。 高温多湿を避けるためには、風通しの良い涼しい場所を選ぶのがポイントです。
常温の目安は15℃~25℃程度ですので、エアコンの効いた室内など、なるべく温度変化の少ない場所を選んで保管するようにしてください。
夏場は車の中とか不安ですよね…
高温がモバイルバッテリーに与える影響
高温環境下に置かれたモバイルバッテリーは、リチウムイオンの化学反応が加速し、バッテリーの劣化が早まります。
特に50℃以上の高温下では、バッテリー内部の抵抗が増大し、容量低下や膨張、さらには破裂・発火のリスクが高まります。
実際に高温下に放置されたモバイルバッテリーが発火する事例も報告されています。 そのため、夏場の車内など高温になる場所でのモバイルバッテリーの使用・保管は避けるべきです。
湿度がモバイルバッテリーに与える影響
高温だけでなく、高湿度の環境もモバイルバッテリーの劣化を早める原因となります。 リチウムイオン電池は湿気に弱く、高湿度の環境下では内部の電解液が変質し、バッテリー容量の低下や漏液などのトラブルにつながる可能性があります。
また、結露によってバッテリーの端子部分が濡れると、ショートや発火のリスクが高まります。 湿度の高い梅雨時期や浴室などでのモバイルバッテリーの使用・保管は控えめにし、乾燥剤と一緒に保管するなどの工夫も効果的です。
理想的な保管環境の湿度は45%~85%とされていますが、なるべく湿度変化の少ない場所を選ぶことが大切です。 エアコンで除湿された室内が最適ですが、保管場所に除湿機を置くのもおすすめです。
湿気対策で長持ち保管
モバイルバッテリーを湿気から守るためには、防湿庫や密閉容器を使った保管がおすすめです。 乾燥剤と一緒にジッパー付きの袋に入れて保管するのも効果的な方法です。
また、湿気の多い場所を避けることも大切です。洗面所や浴室、加湿器の近くなど湿度の高い場所での保管は控えましょう。
湿度計を使って保管場所の湿度を確認し、湿度が高い場合は除湿機を使うのも良いでしょう。 除湿機を使えば、保管場所の湿度を50%前後に保つことができます。
夏の野外使用の注意点
夏の野外でモバイルバッテリーを使用する際は、いくつかの注意点があります。まず、直射日光の下での使用は避けましょう。 モバイルバッテリーを長時間直射日光にさらすと、内部温度が上昇し、バッテリーの劣化や膨張、最悪の場合は発火のリスクがあります。
また、砂浜などでの使用時は、砂や塵からモバイルバッテリーを保護することが大切です。 砂が充電ポートに入り込むと、接触不良の原因になります。 防塵・防水ケースに入れるなどの対策が有効でしょう。
さらに、水辺での使用には十分な注意が必要です。 モバイルバッテリーを水没させると、ショートや発火のリスクが高まります。 水に濡れた場合は、すぐに電源を切り、乾燥させることが重要です。
野外での使用後は、高温多湿を避けて、風通しの良い場所で保管しましょう。 モバイルバッテリーを適切に管理することで、バッテリートラブルを未然に防ぎ、安全に使用することができます。
モバイルバッテリーの膨張によるリスク
バッテリーの膨張は、リチウムイオンバッテリーの寿命末期に起こりやすい現象で、非常に危険なリスクを伴います。バッテリーが膨張すると、内部のガスが漏れ出し、異臭や発煙、さらには発火や爆発を引き起こす可能性があります。
特に衝撃などが加わると、パンパンに膨張したバッテリーが破裂し、可燃性の高いガスに引火するリスクが高まります。
また、バッテリーの膨張によってスマートフォンの画面が浮き上がると、防水性が失われ水没のリスクが高くなるほか、内部パーツの破損にもつながります。
そのため、バッテリー膨張を見つけたら、すぐに使用を中止し、できるだけ早く修理や交換を行うことが重要です。 膨張したバッテリーを無理に押し込んだり、テープで固定するなどの行為は絶対に避けるべきです。
モバイルバッテリーの健康状態をチェックする方法
モバイルバッテリーの健康状態を定期的に確認することで、バッテリーの劣化を早期に発見し、トラブルを未然に防ぐことができます。バッテリーの膨張や変形がないか、外観をチェックするのも大切ですが、充電時間や使用時間の変化にも注目しましょう。
以前より充電に時間がかかるようになったり、同じ充電量でも使用できる時間が短くなったりしている場合は、バッテリーの劣化サインかもしれません。
バッテリーの健康状態を常にモニタリングし、少しでも異変を感じたら使用を控え、必要に応じて買い替えを検討することが賢明です。
モバイルバッテリーの夏の管理方法についてのFAQ
Q: 夏場のモバイルバッテリーの保管場所について教えてください。
A: モバイルバッテリーは高温や直射日光に弱いため、涼しい場所に保管することが重要です。
良い保管場所の例:
直射日光の当たらないリビングや居間
風通しの良い玄関や廊下
密閉されていないテント内
避けるべき保管場所の例:
直射日光の当たる窓際
高温になる車内
湿気の多い押入れの中
Q: 夏場にモバイルバッテリーを車の中に置きっぱなしにするのは大丈夫ですか?
A: 車内は高温になるため、モバイルバッテリーを置きっぱなしにするのは大変危険です。夏場の車内は短時間で50℃以上になることもあり、リチウムイオン電池がダメージを受けやすい環境です。 高温により、モバイルバッテリーの充電能力の低下、電池寿命の短縮、発火などのリスクがあります。
Q: 夏場のモバイルバッテリーの使用について注意点はありますか?
A: 高温になる場所での使用は避け、モバイルバッテリーの温度に注意しながら使用してください。直射日光の下での使用は避けましょう。また風通しの良い日陰で使用しましょう。モバイルバッテリー本体が熱くなってきたと感じたら、使用を中止してください。
Q: その他、モバイルバッテリーを長持ちさせるために夏場にできることはありますか?
A:バッテリー残量を60〜80%の状態にして保管する: バッテリー残量が100%または0%の状態での長期間保管は、バッテリーの劣化を早める可能性があります。
充電しながらの使用は避ける: 充電と放電を同時に行うと、バッテリーに負荷がかかり、劣化を早める可能性があります。
定期的に動作確認をする: 最低でも半年に一度はバッテリー残量を確認し、必要に応じて充電しましょう。 1ヶ月に1回程度の充放電と動作確認もおすすめです。
参考情報
https://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/anker-safe-use
https://www.jvc.com/jp/portable-power-supply/lifehack/battery-life
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=560015505