モバイルバッテリー急速充電のデメリットとは?意外な落とし穴に注意!

モバイルバッテリーの急速充電は、短時間でスマートフォンを充電できる便利な機能ですが、使い方によってはバッテリーの劣化を早めるなどのデメリットがあります。この記事ではモバイルバッテリー急速充電のデメリットについて解説します。

目次

モバイルバッテリー急速充電のデメリット

急速充電によるバッテリーの発熱問題

急速充電の際にバッテリーが発熱するのは避けられない問題ですが、過度な発熱はバッテリーの寿命を縮める原因になります。 スマートフォンメーカーはこの問題に対処するため、充電効率を向上させる技術や、熱を効率的に分散・放熱するシステムを開発しています。

例えば、充電器とスマートフォンの間で熱を分散させる技術や、バッテリーを複数のセルに分けて発熱を抑える方法などが採用されています。 また、バッテリー残量が90%を超えると充電速度を落とすなど、バッテリーへの負荷を下げる機能を搭載している機種もあります。

ユーザーとしては、充電中のスマートフォンが異常に熱くなった場合は使用を中止するなど、過度な発熱に注意することが大切です。

低品質ケーブル使用時のリスク

低品質なUSBケーブルを使用すると、スマートフォンの充電トラブルだけでなく、機器の損傷や発火のリスクがあります。粗悪なケーブルは断線しやすく、断線したケーブルを使い続けると給電中にショートを起こし、発火事故等に発展する可能性があります。

ケーブル選びってあまり考えたことがなかったけど重要なんですね

また、品質管理の不十分なケーブルでは、許容以上の大きな電流が流れてしまう過電流による事故のリスクもあります。これらのケーブル起因の事故は、接続されているスマートフォンやバッテリーにもダメージを与え、最悪の場合は端末からの発火や爆発につながる恐れがあります。

iPhoneなどのLightningケーブルを選ぶ際は、Apple社のMFi認証を受けた700円以上の製品を選ぶのが無難です。 認証のないmicroUSBケーブルの場合は、ネット通販なら500円以上の製品がおすすめです。 安価な製品は一時しのぎにはなりますが、トラブルのリスクが高いことを理解しておく必要があります。

一方で急速充電ができるモバイルバッテリーにはメリットもあります。

急速充電のメリット

急速充電は、短時間でスマートフォンを充電できるため、忙しい日常において非常に便利です。

例えば、出かける前に短時間で充電を済ませたい時や、外出先で充電が切れた際にも迅速に対応できます。このような利便性から、急速充電対応のモバイルバッテリーは多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。

おすすめの急速充電モバイルバッテリー

Anker Nano Charger (20W)

商品の特徴

Anker Nano Charger (20W)は、iPhoneを約3倍の速さで充電できるUSB PD対応20W出力のコンパクトな充電器です。 iPhone 14を30分で0%から30%まで充電可能です。 Anker独自の技術ActiveShieldを搭載し、24時間充電を監視して安全性を高めています。 USB-Cポートを1つ搭載し、iPhoneやGalaxy、Google Pixel、iPad、Apple Watchなど幅広いデバイスに対応しています。 PSE認証を取得しています。

商品価格1,690円
仕様サイズ:約30×30×30mm (プラグ部除く)
重さ:約34g
入力:100-240V 0.6A 50-60Hz
出力:5V=3A / 9V=2.22A”

エレコム 急速充電器 Type-C USB PD対応 30W 2ポート

商品の特徴

GaN(窒化ガリウム)採用により、小型軽量ながらも高出力なUSB AC充電器です。 USB Type-CポートとUSB-Aポートの2ポートを搭載し、iPhoneやAndroidスマートフォン、タブレットなどを高速充電できます。 USB Type-CポートはUSB Power Deliveryに対応し、最大30W出力でノートパソコンの充電にも対応。 USB-Aポートは12W出力で「おまかせ充電」に対応しています。 2ポート同時出力時は合計15W出力となります。 折りたたみ式プラグ搭載で持ち運びにも便利です。

商品価格2,280円
仕様サイズ:3 x 4.2 x 3.9 cm; 58 g
商品重量:58 グラム
対応機種:iPhone 14,14Plus,14Pro,14ProMax 各種対応, – iPad 第9世代,Air 第5世代,Air 第4世代,mini 第6世代,Pro 12.9インチ 第5世代,Pro 11インチ 第3世代 その他, Macbook Air、Surface Pro8、GO3、Laptop4、Laptop Go2 など、USB-Cポートから30Wの規格内で充電が可能な機器”

急速充電とバッテリー寿命の関係

急速充電がバッテリー寿命に与える影響については、一時的な温度上昇によるバッテリー劣化のリスクが指摘されています。 しかし、スマートフォンメーカーは充電効率の向上や熱管理システムの改良により、高速充電の影響を最小限に抑える努力を続けています。

例えば、充電器とスマートフォンの間で熱を分散させる技術や、バッテリーを複数のセルに分けて発熱を抑える方法などが採用されています。 またスマートフォン自体の放熱機能も改善・効率化されており、内部温度の上昇を防ぐ工夫がなされています。

業界標準では800回の充電で80%の容量を保持することが目標とされており、多くのスマートフォンがこの基準を満たしています。 高速充電技術の進歩により、バッテリーへの影響は以前ほど大きくなく、今後もさらなる改良が期待されます。

急速充電に対応したモバイルバッテリーを選ぶ際の注意点

急速充電に対応したモバイルバッテリーを選ぶ際は、以下の点に注目しましょう。

「USB PD」や「QC」規格に対応していること。これらの規格は急速充電を可能にする技術基準です。

出力電力が18W以上あること。iPhoneの場合は18W以上、Androidの場合は30W以上が目安です。

複数ポートを備えていると、スマホとワイヤレスイヤホンなど、複数のデバイスを同時に急速充電できて便利です。

本体サイズと重量は用途に合わせて選びましょう。5000mAh程度の小型軽量モデルは持ち運びに便利ですが、10000mAh以上の大容量モデルは1日に何度も充電できます。

ただし、急速充電を使うにはスマホ本体とUSBケーブルも急速充電に対応している必要があります。 100円ショップの安価な急速充電器は、純正品の1/3の時間で充電できるものの、発熱などのデメリットもあるので注意が必要です。

充電中のゲームはしないほうが良い

充電しながらスマホゲームをプレイすることは、バッテリーの寿命を縮める原因になります。 充電中にゲームをすると、スマホ本体の温度が上昇しやすくなります。ある調査では、充電しながらゲームをプレイすると、しないときと比べて最大8.9度も温度が上昇することがわかっています。

バッテリーは高温に弱く、熱によって劣化が加速します。 充電中のゲームプレイを習慣化すると、バッテリーの膨張や本体の破損につながるおそれがあります。 最悪の場合、バッテリーの発火や爆発などの重大な事故に発展するリスクもあります。

充電する際は、できるだけスマホの操作を控えめにし、不要なアプリは終了しておくのが賢明です。 また、カバーを外して排熱を促進したり、スマホ用のクーラーを使ったりするのも効果的です。 充電中のゲームプレイは、バッテリーへの負荷が大きいため、できるだけ避けるようにしましょう。

急速充電規格の互換性について

急速充電規格には様々な種類がありますが、互換性の問題から必ずしもすべての組み合わせで急速充電ができるわけではありません。例えば、Qualcomm社の急速充電規格である「Quick Charge」は、同社のチップを搭載したAndroidスマートフォンでのみ利用可能です。 一方、USB-IF(USB Implementers Forum)が策定した「USB Power Delivery」規格は、幅広いデバイスをサポートしています。

スマートフォンとモバイルバッテリーの組み合わせを選ぶ際は、両者の急速充電規格に互換性があることを確認しましょう。iPhoneを持っている場合は、USB PDに対応したモバイルバッテリーを選ぶのがおすすめです。 Androidスマートフォンを使っている場合は、Quick Charge対応のモバイルバッテリーとの相性が良いでしょう。

ただし、USB PD対応のモバイルバッテリーの中にはQuick Charge機器にも対応しているものがあり、幅広い互換性を備えた製品も存在します。 購入前にスマートフォンとの互換性を十分に確認し、できるだけ汎用性の高い製品を選ぶことが賢明です。

参考情報

https://www.elecom.co.jp/pickup/mobile_battery/basic02.html
https://www.samsung.com/jp/explore/special/smartphone-tips-05-android-fast-charging

管理人/ライター Subro
電気メーカーを経て、趣味のデザインやWeb制作を経験し2020年にライターとして活動開始。ガジェットや生活用品、自動車関連を中心に執筆活動中。トレンドブログSubscWatchも運営してます。
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